人生に退屈している君へ

「人生に退屈している君へ」
2006/7/17

どうしようもなく人生は退屈だ。
そう思わない？

大抵の人は自分がいつ死ぬのかなんて知らない。
たとえ交通事故であっけなくその日に死ぬとしても、
そういうことになるまでは普通に暮らしているはずだ。
だから自分で絶たないかぎりは毎日「明日」も「あさって」も迎えられる。
そういうつもりでいるはずだ。

その日を生きる都合上、学校や職場にも顔を出さなければ
いけないし、ごはんだって食べなきゃならない。
「やるべきこと」をなんとなくこなしているうちに、
「やりたいこと」があったかどうかも忘れてしまった。
私はそうだった。

とりあえずはやるべきことをやってから。
みんな結構几帳面だよね。

やりたいことなんか別になくたっていいじゃない。
なんとなく人生を生きて何が悪いのさ。あくせくしたってはじまらない。
生きてる価値を他人が認めてくれなかろうが、
世界中の誰にも必要とされなくても、嫌われてたって別にいいじゃない。

君はいまそこに居て、ちゃんと呼吸をしているんだ。
誰かに好かれてなくても、誰のことも好きじゃなくてもいいじゃない。
そう思わない？

生きるって難しいよ。
命の維持って、ただごはんを食べ続ければいいってことじゃない。

死にたくなる人っていうのは本当はとてもまじめなのかもしれないね。
よくそんなこと考えつくよ。
自分が可愛くなきゃそこまで思い詰めないでしょ。
可哀相だと思うから考えちゃうんじゃない。
どうでも良きゃ適当に流してればそのうち終わるってのに
わざわざ死を考えるなんて、まじめだよ。
そう思わない？

でもほんとに死んじゃうのはもったいないよ。
生きていれば、何かいいことが起こるかもしれない。
「やりたいこと」だって思いつくかもしれないし、
諦めてた「やりたいこと」ができる状況になるかもしれない。
忘れてた「やりたいこと」を思い出せるかもしれない。
私はそうだった。思い出せた。今はそれができる。

たとえ悪いことが起きて今より困った状況になってしまったとしても、
それまではまだましだったってことがわかるよ。
今に比べればあの頃は幸せだったと気付けるかもしれない。

どんな状況でも、楽しもうよ。

君がいま死にたいと思っているんなら、いまが最悪だと思うんなら、
明日も生きてみない？
欲深になればなるほど、人生は楽しいよ。
自分の気に入る明日が手に入るまでは生きようよ。

だからどうか死なないで。
もったいないよ？